40代おじさん、おジャ魔女どれみにハマる

映画「魔女見習いをさがして」をキッカケに沼に落ちました

DANCE!おジャ魔女に込められたメッセージを考察する

こんばんは。

おジャ魔女どれみプチ感謝祭のアーカイブが終わってしまって、ひと息ついた感あります。あ、完全にぼく自身の気持ちの話です(笑)

アーカイブ、何度も見たけど本当によかった。円盤化してほしい思いは募るばかりです。

 

そうそう、嬉しいことがありました。感謝祭について書いた感想を、ララ役の高村さんに引用ツイートしてもらった!

 

 

こんな風に感動を直接ご本人に伝えることができるのもSNSやブログの魅力。見てもらえてるんだなぁと思うと嬉しくなりますね。

 

さて、というわけで今日もおジャ魔女どれみについて書こうと思います。今回は感謝祭でのライブについて。しかもたった1曲にフォーカスを絞る。

なので感謝祭を見てなくても曲を知ってれば「ふんふん、なるほどそういうことが言いたいのね」ってことは伝わると思います。

その曲とは「DANCE!おジャ魔女です。

 

まず大前提として、ライブは全部よかったんですよ。おジャ魔女どれみの曲はオープニングだけでなく、エンディングや挿入歌に至るまで全て良くて。そういう意味では「もっと聞きたかったー」というのが本音ですが、限られた時間に代表曲である歴代オープニングとルピナスの子守唄をやってくれたのは完璧だったと思います。

 

ではなぜ「DANCE!おジャ魔女」なのかというと、ズバリ演出です。というのもですね、いつかどこかに書いておきたいと思ってることだったんですが、この「DANCE!おジャ魔女」のオープニングアニメーションを見たとき、強烈にインパクト残るシーンがあったんですよ。

 

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※画像はYouTubeからお借りしました

 

それがこちらです。サビの2回目の「おジャ魔女登場〜ドッカーン!」のところです。世界各国の国旗に包まれて、おジャ魔女たちが空から降ってくるシーン。

 

これを見たとき、ぼくは「お、4期ではいよいよ世界が舞台になるのかな?」と思いました。

 

※DANCE!おジャ魔女は4期のオープニング曲

 

3期でアメリカ帰りの帰国子女であるももちゃんがおジャ魔女に加わって、英語を使うシーンなど、少し国際色が出てきたおジャ魔女どれみ。4期はさらに海外を描くシーンが増えてくるのかーと思いました。

 

ところが、4期を見てみると、待てど暮らせど海外にはいかない。単話でアメリカに行ったりはしたものの、変わらず美空町が舞台です。ぼくは思いました。

 

「この話の流れで、なぜあそこまで鮮烈に世界をイメージさせるオープニングアニメーションを入れたんだろう?」

 

おジャ魔女どれみを知れば知るほど、製作陣が「意味のないこと」をするとは思えません。オープニングアニメーションのサビであればなおのこと。

つまり、あの世界各国の国旗に包まれて、空から降ってくるおジャ魔女たちを描いたシーンにも必ず意味がある。

 

繰り返しますが、4期の内容に世界にステージを移すような流れはありません。となると、なぜこのシーンを製作陣は入れてきたのか?

 

そうなると、ストーリーから離れて考えてみる必要があります。そう、おジャ魔女どれみを語る上で欠かせないのが世相です。

 

おジャ魔女どれみという作品は、不登校だったり片親の家庭だったりと、世相をリアルに取り込んだテーマを扱う作品。なので、ぶっちゃけ時代が移り変わった今見ると、価値観が古いなって思うシーンもあったりします。けっこう攻めてるんですよ。

 

ということは、4期が放映された2002年の世界情勢を見れば、何かわかるのではないか…そう思ったときハッとしました。

 

そう、9.11です。アメリ同時多発テロ

 

おジャ魔女どれみ4期の放映が開始した2002年2月の世界情勢は、前年に起こった同時多発テロにより、世界情勢がものすごく不安定な時期だったのです。

 

ニュースではいつ戦争が始まってもおかしくない雰囲気で、非常に重々しい空気でした。

 

そんな時代にアニメを通じて当時の子供たちに伝えたかったこと。それが「世界平和」なのではないでしょうか。

 

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公式LINEスタンプより

 

4期を見終わった後、こんなことを考えてましたが、あくまで個人的な推測の話。何の裏付けも確証もありません。

 

ただ、おジャ魔女どれみを通じて製作陣が当時の子供たちに愛情を持って接してたのは間違いなく、4期の放映当時の世界情勢を考えると、今子供たちに伝えるメッセージはなんだ?と考えたのだとしたら…

 

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4期オープニングより

 

映像が待つ説得力は強烈です。ニュースで不安定な世界情勢をなんとなく耳にしてた子供たちに、「おジャ魔女たちは(国旗を通じて)世界と手を取り合ってるよ」という印象が残ると…それは20年たった今、もしかしたら本当に世界平和に貢献してるかもしれません。無意識レベルで。

 

ただ、これはあくまで想像でしかない。40代ではじめておジャ魔女どれみにハマったおっさんのただのチラシの裏の落書きです。

でも、感謝祭にこの落書きの線が少しだけハッキリする裏付けがあった。それがライブの演出です。

 

そう、「DANCE!おジャ魔女」で問題のシーンをMAHO堂のみなさんが歌ってるとき、演出で画面に世界各国の国旗が流れたのです!

 

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おジャ魔女どれみプチ感謝祭より

 

…いや、ぼくは震えましたよ。

 

だってライブの演出ですよ、なくても成立する。けど、そこにアニメと同じ演出を入れてきたってことは…

 

これはもう意図がある、と考えたくなるのが大人ってもんです。

 

もしかしたら公式にあのシーンについて製作陣が意図を語ってるインタビューなどあって、ぼくが見つけれてないだけかもしれません。

 

ただ、少なくともぼくの娘(8歳の娘と一緒に見てます)はあのシーンを見て、世界を敵だとは思わないでしょうし、ぼく自身も世界平和について少しでも考えさせられるキッカケになってます。

 

そんなことを考えさせられるおジャ魔女どれみ。考えすぎだと思いますか?

オープニングアニメでは、他にも勝手に「こういう意図じゃないか?」と考えてるシーンがたくさんあります。また機会があればここに書きますのでまた読みにきてくださいね。

 

いやぁ、おジャ魔女どれみについてひたすら書くのは楽しいぞ!